せっかく贈るならおしゃれで相手に喜ばれる誕生日プレゼントを贈りたいですよね
東京・等々力にあるシックなパティスリー「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」。染色家からパティシエールへと異色の転身を遂げた岩柳麻子さんが作るお菓子は、独特の哲学的世界観と美意識にあふれ、特にフルーツを多用したパフェが大人気だ。そんな岩柳さんは、実はお菓子と同様にお酒も好きで、日本酒にも親しんでいるという。
「『久保田』も、好きな日本酒です。日本酒は時に“フルーツみたい”と言われることも多いですが、このお酒を飲んでいると本当にそう感じるんです。味の奥にある香りが余韻として残るのも、久保田の好きなところ。メロンに合うね、柿はどうかな、と話しているうちに、いろんなアイデアが浮かびました」
最初におすすめするペアリングは、フルーティーで華やかな味と酸味の調和がすばらしい「久保田 純米大吟醸」。これに添えるのは、岩柳さんお得意のパート・ド・フリュイ! 洋なし(右)は言わずもがなの組み合わせながら、日本の酒に合わせて柿とショコラ(中央)や栗アーモンド(左)も捨てがたいおいしさ! 柿や栗の淡い味わいを邪魔しないようにと、ペクチンの代わりに葛粉を用いて固めたというのも楽しい! どの組み合わせも口に含むと、お互いを控えめに称えあう、まるで慎ましい夫婦のような好相性。語らいの時間を楽しく彩ってくれるような、そんな存在感が魅力的だ。
「チョコレートと日本酒こそ、甘みの共演なので何の違和感もなく試していただける黄金のペアリングなんですよ」と岩柳さんは言う。が、そこはプロのパティシエール。ただでさえぴったりのチョコレートの中に、前述のパート・ド・フリュイにも用いた、洋なし、柿、栗という「日本酒の永遠の仲良し」をインサート。
これに合わせたのが、「久保田」シリーズの最高峰、「久保田 萬寿(まんじゅ)」。ふっくらとしたコクと旨みが特徴の日本酒で、チョコレートが持つこっくりとした甘みとボリュームを受け止めるには十分なパワーを持つ。
https://www.tote711.com/copyn-194-b0.html
フルーツをスイーツに用いるときは、果物が元来持っている酸味をどう扱うかが難しいところだというけれど、和菓子にもよく使われる日本の果実の甘みや重さのある食感は、チョコレートで包むと本当にぴったり。日本酒の懐に飛び込んでいってくれるよう! 洋なし(右)、柿(中央)、栗(左)と、楽しく迷いながらひとつひとつ、合わせてみてはいかが?